[ThinkPad T60] CPU ファンの交換手順を写真付きで解説。その1
T60 のバッテリーを取り外したところ。作業はバッテリーを外してから行います。
※非常に長い手順になるので、ここでは下記「作業の大まかな流れ」に書いた最初の「必要箇所の分解」までを記載します。
作業の大まかな流れ
- 必要箇所の分解
- CPU ファンの取り外し
- 新たな CPU ファンに放熱グリスを塗る
- CPU ファンの取り付け
- 分解したパーツを元に戻す
これがおおまかな作業内容です。何をやるにしても作業の全体像を最初に大雑把に理解してから進めていくのが良いです。
それでは「必要箇所の分解」作業に入っていきます。
必要な道具
- プラスドライバー(ちょっと小さめのもの)
- ピンセットのようなつかめるもの(なくてもなんとかなるかな)
【手順1】必要箇所の分解
それでは CPU ファンを取り替えるために必要な箇所を分解していきます。「なんでもかんでもネジがあるところを外していけば CPU ファンを取り出すことができる」という考え方は絶対にやめましょう。あとで後悔することになる可能性が非常に高いです。
必要な箇所だけバラしていきます。
[1-1] T60 の底面にあるネジ4つを外す
下記4箇所のネジを外します。目印はネジ付近にある3つの四角いマークです。四角いやつ3つです。真ん中のマークはキーボードっぽいですね。
↑ 外したネジ4つです。全部同じ大きさです。
【ポイント】このように各ネジ付近には、そのネジが何を取り外すために必要なネジなのかをビジュアルなマークで示してくれています。
[1-2] T60 の底面にあるネジ1つを外す
さっきのネジとはマークが違います。四角いのが2つ並んでいるマークのところにあるネジを外します。
↑ 外したネジです。
[1-3] パームレストを取り外す
今度は T60 を通常使うときのように置いてパームレストを外します。
一番下の列のキーボードのすぐ下をテコのようにして持ち上げます。
パームレストの裏側(内側)を見ると、基盤とコードのようなもので接続されています。写真の真ん中に見えている灰色のところが基板側の設置箇所です。この灰色の上の方を指で掴んで垂直に持ち上げるようにするとパームレストが外れます。※指で掴まないほうがいいかもしれないけど面倒臭いので指でつかんじゃいました。
灰色のところを取り外すと白い穴が見えます。これでパームレストが外れました。
[1-4] キーボードを取り外す
↑ ここから普通にキーボードを持ち上げると持ち上がりますがパームレストと同じように基盤と接続されているのでそーっとめくり上げます。
↑ キーボードをめくり上げたところ。基盤とつながっています。
写真がよくありませんが、3つのオレンジ色の線が伸びている先に黒く写っている箇所、これが基盤との接地箇所です。次の写真を見てください。
黒いところをピンセットのようなものでつまんで持ち上げて外すか、オレンジ色の余剰箇所(ベロンとなっている箇所)を引っ張っても外れると思います。
写真のちょうど真ん中あたりの黒い箇所、ここにキーボードが接続されています。
[1-5] T60 の底面の左右端っこにあるネジを2個外す
キーボードを外したら T60 をパタンとたたんで再度裏返しにします。そしてネジを2個外します。
↑ 長さが違うネジ2つです。
[1-6] T60 のキーボードの一番上の列の下あたりにあるネジ2個を外す
写真真ん中辺りに配線が2つ絡んでいる銀色のプレートを外すためのネジ2つが対象です。
↑ このネジと
↑ このネジです。
↑ こんなに小さいです。
↑ ネジ2つを外したところです。
[1-7] キーボードの周囲をぐるっと囲んでいた「コの字型」の黒いプラスチックを外す
↑ 右サイドと
↑ 左サイドです。
「コの字型」のプラスチックを外したところ。キーボードの右半分があったところの写真です。
「コの字型」プラスチックを外した左半分の箇所です。オレンジ、カッパーに見える箇所が CPU ファンのヒートシンク部です。やっとお目にかかれました。
[1-8] CPU ファンを抑えている銀色のプレートを取り外す
ちょっと暗く写っていますが真ん中にある銀色のところを取り外すためにまずはネジ2個を外します。
↑ 1個目のネジ
↑ 2個目のネジ
↑ 外したネジ2つ
↑ ネジ2つを外したら手前にパタンと倒します。セロテープみたいなのにくっついています。このセロテープみたいなのはそのままにしておきました。
↑ ちょうどメモリーの上あたり、パームレストの中央部くらいに倒せます。
↑ これで CPU ファンの全体が見えてきました。
[1-9] CPU ファンのネジ3つを外す
↑ ネジが3つあります。これを外します。
↑ 外したネジ3つです。
ここまでで CPU ファンを取り外すための「必要箇所の分解」が終了です。
ものすごく長くなったので次の記事に続きます。