[Kona Linux] MacBook Air を使ってインストール準備を行う手順
Kona Linux 公式サイトのスクリーンショット画像から
自宅に ThinkPad X60 が余っていたのでリナックスをインストールして使おうと思い立ちました。この X60 はちょっと前まで Lubuntu をインストールして使っていました。
デスクトップ用途でどのディストリビューションがいいかなと考えて検索していたところ Kona Linux があるということを知りました。で、Kona Linux にしようと決めた理由は大きく3つありまして、
- デスクトップがおしゃれ(写真が綺麗)
- そこそこ古いパソコンでも頑張ってくれそう
- 開発者の方が日本の方なのでインストールするだけで日本語設定が完了しそう
というけっこうお気楽な理由で選びました。
ただし、3つ目の日本語設定が OS のインストールと同時に完了するというのはリナックス初心者の方にとって大切です。いくらリナックスが身近になったとはいえ、英語表示のものを日本語表示にしたり、日本語入力できるようにしたり、日本語キーボードが使えるようにしたりといった設定に手こずることはまだまだあります。
だからリナックスで日本語を使いたいのであれば、この観点からディストリビューション選びを考えることはとても重要です。Kona Linux が僕が予想しているようなディストリビューションだとすると、リナックス初心者にオススメだと言えると思います。
インストールの準備を MacBook Air で行います
具体的には Kona Linux のインストールイメージのダウンロードとそれを USB メモリーに焼く(コピーする)ことです。これでこの USB メモリーを使って X60 に Kona Linux がインストールできると思います。
Kona Linux にはいろいろ種類があるようですが今回は「無印」と呼ばれている、要は Kona Linux の本家とでも言うべき種類(?)なんだと思いますがこれを選びました。32 bit 版のバージョンが 3.0 のものです。
では、さっそく MacBook Air でターミナルを起動してダウンロードとコピーを行っていきます。
-bash: wget: command not found
$
wget がないと言われてしまいました。
あ、そうなんだ。MacOS は NetBSD かなにかをベースにしていると聞いたことがありますがリナックスでは当たり前の wget がないのかとこの時に気が付きました。
ついでに調べてみると MacOS には curl というコマンドがあるようでこれを使ってダウンロードすることにします。
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 1457M 100 1457M 0 0 548k 0 0:45:22 0:45:22 –:–:– 796k
$ ls -tlr kona*
-rw-r–r– 1 kerama wheel 1528754176 9 13 21:29 konalinux-3.0_i386.iso
$
ファイルサイズは 1.4 GB ほどですがダウンロードに45分も掛かりました。時間に余裕がある時にダウンロードするのが良いと思います。
curl の最後に -O とありますがこれは curl コマンドのオプションです。カレントディレクトリにファイルを保存するという意味で、つまりこのファイルをダウンロードするということになります。
ダウンロードが終わったので今度はこれを dd コマンドで USB メモリーに書き込んでいきます。
今回はエレコムの8ギガの USB メモリー(新品)を使います。
まず何も考えず MacBook Air に挿してどのように認識されるかを確認します。MacBook Air は最近の USB メモリーを自動でマウントしてくれることが多い気がするので df で確認します。
Filesystem Size Used Avail Capacity iused ifree %iused Mounted on
/dev/disk1 233Gi 167Gi 65Gi 72% 43871990 17109256 72% /
devfs 183Ki 183Ki 0Bi 100% 634 0 100% /dev
map -hosts 0Bi 0Bi 0Bi 100% 0 0 100% /net
map auto_home 0Bi 0Bi 0Bi 100% 0 0 100% /home
/dev/disk2s1 7.2Gi 1.5Mi 7.2Gi 1% 0 0 100% /Volumes/Untitled
$
一番下の行に /dev/disk2s1 というデバイスファイルがあります。サイズが 7.2 G となっていることからもエレコムの USB メモリーだと考えて良さそうです。が、一応 ls で何かないか確認してみましょう。
$
空っぽです。やっぱりこれは新品で買ってきたエレコムの USB メモリーでしょう。今度やるときは USB メモリーを挿す前に df を叩いて、挿したあとにも df を叩いてその差を確認すれば確実ですね。
では dd を行いたいのですがまずアンマウントします。diskutil コマンドを使います。
Volume (null) on disk2s1 unmounted
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Capacity iused ifree %iused Mounted on
/dev/disk1 233Gi 167Gi 65Gi 72% 43872546 17108700 72% /
devfs 183Ki 183Ki 0Bi 100% 634 0 100% /dev
map -hosts 0Bi 0Bi 0Bi 100% 0 0 100% /net
map auto_home 0Bi 0Bi 0Bi 100% 0 0 100% /home
$
アンマウントできました。それでは dd です。
Password:
46653+1 records in
46653+1 records out
1528754176 bytes transferred in 1142.061285 secs (1338592 bytes/sec)
$
だいぶ時間がかかりました。
先ほど USB メモリーは /dev/disk2s1 というファイル名がマウントされていましたが最後の s1 というのはスライス1のことだと思います。物理デバイスとしてのデバイスファイル名は /dev/disk2 なので dd の引数ではこれを使っています。
ここまでで準備完了です。できあがった USB メモリーを X60 に挿して起動すれば Kona Linux のインストールプロセスが始まるはずです。