中古で買ったデルの小型パソコンに FreeBSD 13.1 をインストールした
前書き
Dell Wyse Thin Client 7020TC という小型パソコンを中古で買ったので、これに FreeBSD をインストールします。
これはパソコンというよりもシンクライアント (シンクラ端末) 用らしいですが、普通に OS をインストールして使えるようなので FreeBSD を入れてみることにしました。
スペックは
- CPU: 4 コア 2.0 GHz (AMD GX-420CA)
- RAM: 4GB
- DISK: 60GB SSD
となっています。SSD が 60GB しかないです。w
先日、レノボの ThinkCentre M700 Tiny というパソコンも中古で 2 台買いましたが、最近このように小型パソコンを買って遊んでいます。
その理由は、ラズパイが簡単に購入できなくなったからです。購入できたとしても 1 万円超えは当たり前のようでかなり高くなっています。
しかし僕が買った ThinkCentre M700 Tiny や Wyse Thin Client 7020TC は送料を合わせても 1 万円を切っています。これらの小型パソコンをラズパイの代替ととらえて購入しているわけです。
ちなみに、ラズパイの代替として買っているのでサイズはなるべく小さい方が良いわけです。Wyse Thin Client 7020TC は ThinkCentre M700 Tiny と比べると一回りかふた回り大きいです。このため Wyse Thin Client 7020TC をもう買うことはありません。
ラズパイ代替パソコンとしては、ThinkCenter M700 Tiny くらいのサイズを狙っていきます。
FreeBSD をインストールする方法
前回の記事で FreeBSD をインストールするための USB メモリーを作りました。
作った USB メモリーを Wyse Thin Client 7020TC に差し込んでから電源ボタンを押して起動します。BIOS 設定を変更しなくても USB メモリーを読み込んで起動してきました。
そして以下のように、インストールするか、それともライブ CD として使うか?と聞いてきたので Install のところにカーソルが合っているのを確認して “エンター” を押しました。
キーボード設定から始まります。↓に下げていって Japanese 106 のところでキーボードの “スペース” を押すと、
Test jp.kbd keymap のところにカーソルが持っていかれるのでここで “エンター” を押します。1 回押して反応がないときは 2 回教えて下さい。 (以下の手順においても同様です)
そうすると、以下の画面で適当にキーボードのキーを叩くことで正しく認識されているかを確認します。問題がないと確認できたら “エンター” を押すとキーボード選択画面に戻ります。
ので、↑ に上がっていって Continue with jp.kbd keymap を選択状態にして “エンター” を押します。
次がホスト名です。お好きなホスト名を入力して “エンター” を押します。
次がインストールしたい追加コンポーネントの選択です。特に変更ない場合は “エンター” を押します。
次がパーティション設定です。Auto (ZFS) を選択して “エンター” を押しました。
次が ZFS の設定です。何も変更せず “エンター” を押しました。
もう 1 つ ZFS の設定です。ここでも何も変更せず “エンター” を押しました。
次が FreeBSD をどのディスクにインストールするか?の選択です。以下の画像では KINGSTON と TOSHIBA が表示されていますが、TOSHIBA の方はインストールイメージが焼かれた USB メモリーなので KINGSTON の方 = ada0 にチェックを入れ (“スペース” を押すとチェックできる) て “エンター” を押します。
選択したディスクの中身が消されるけど良いか?と聞かれています。← を押して YES を選択状態にして “エンター” を押します。
インストールが始まります。
root ユーザーのパスワードを入力します。
ネットワークインターフェースを選択します。今回は 1 つしかないので選択の余地はありません。”エンター” を押して先に進めます。
IPv4 を設定したいですか?と聞かれました。Yes のまま “エンター” を押しました。
DHCP を使いたいですか?と聞かれました。No を選択して “エンター” を押しました。
IP 設定を求められるので入力します。入力ができたら “TAB” を押して OK を選んで “エンター” を押します。
IPv6 を設定したいですか?と聞かれましたので No を選択して “エンター” を押しました。
次が DNS サーバーの設定です。入力したら “TAB” を押して OK を選んで “エンター” を押します。Search のところは未記入にしました。
CMOS の時計が UTC に設定されていますか?と聞かれました。知らないので No を選択して “エンター” を押しました。
タイムゾーンの指定です。Asia を選択して OK が選択されているのを確認して “エンター” を押しました。
次が国です。Japan を選択して OK が選択されているのを確認して “エンター” を押しました。
日本時間のことを JST と表記するのは適切ですか?と聞かれたのでそのまま Yes 選択で “エンター” を押しました。
日付の設定。操作がちょっと難しいかもしれません。1 日ずれていたので TAB を使って正しい日にちを選択しました。このあとの時刻の設定で操作がうまくできませんでした。ま、大丈夫でしょう。
次が FreeBSD 起動時にスタートさせたいサービスに関してです。ntpdate と ntpd にチェックを付けて “エンター” を押しました。
セキュリティ強化策です。加えたいものがあれば選択できますが、僕は何も選択せずに “エンター” を押しました。
ユーザーアカウントを追加したいか?と聞かれたので Yes 選択で “エンター” を押しました。
ユーザー設定についてのあれやこれを順番に設定していき、最後に OK? と確認を求められるので yes を入力して “エンター” を押す。シェルだけはちゃんと選んだほうが良いと思って tcsh にした。Add another user? と聞かれるが、これについては no で返す。
(あとで気が付きましたが、この工程で作成したユーザーを他のグループに所属させる設定 (上記赤線箇所) で wheel を指定しておくべきでした)
ここまで指定してきた設定内容を変更することができるようです。変更する必要はないので “エンター” を押しました。
最後に、更に追加でマニュアルで変更を加えたいか?と聞かれますが No を選択で “エンター” を押しました。
インストールが完了しました。リブートしますか?と聞いてきたので Reboot を選択して “エンター” を押しました。
黒画面になったくらいの瞬間に USB メモリーを抜きます。ここまでで FreeBSD のインストールは完了です。
インストール後の確認事項
まずはログインできることを確認する
無事に FreeBSD が再起動し、ログイン可能状態になりました。
ユーザー名とパスワードを入力すると、ログインできました。
時刻が合っているか気になったので date コマンドで表示させてみると合っていました。起動時に ntpdate を使うように選択したからだと思います。
インターネット側と通信できるか確認する
インストール作業をやる前からパソコンには LAN ケーブルを接続しているので、無事にネットワーク設定ができているならインターネット側と通信できるはずです。ping で確認してみました。
ちゃんと ping が通りました。これでひとまずインストール作業は一段落。完了で良いかなと。
shutdown できることを確認する
ただし、shutdown できることは確認しておきます。sudo shutdown -p now を実行します。
そうすると、コマンドが見つからないと言われてしまいました。前にも経験したやつだ。
おおっとこのままでは shutdown ができない。
そこで su – で root ユーザーになろうとしたが、su – するにはユーザーアカウントを wheel グループに追加する必要があった。。。万事休す。
パソコンの電源ボタンを押して落とす。そしてもう一度電源ボタンを押して起動し、root でログインする。(近々 root ログイン出来ないように設定変更しよう)
これについても自分で過去記事を書いていた。
[FreeBSD] 一般ユーザに root 権限を与え忘れて shutdown できないことに気がついた時にやるべきこと
root でログインしたら、
- /etc/group ファイルを編集して wheel グループにユーザーアカウントを追加する
- そしてそのまま root で sudo もインストールする
- sudo をインストールしたら /usr/local/etc/sudoers を編集して sudo が実行できるユーザーの設定をする
これらのやり方が全て過去記事に書いてあった。。。_| ̄|○
仕切り直して root ユーザーの状態で shutdown -r now で再起動し、ユーザーアカウントでログインする。そして、sudo shutdown -p now が実行できればオーケーだ。