さくらの VPS の Ubuntu 24.04 にユーザーを作成する
前書き
2024 年 6 月、さくらの VPS で Ubuntu 24.04 を申し込みしました。これについては以下の投稿で書きました。
セットアップするときに管理ユーザー (ubuntu) が作られますが、普段はこの管理ユーザーを使わないので、この投稿では普段つかいのユーザーを作成する方法について書いておきます。
以前、さくらの VPS で Ubuntu 20.04 をセットアップしたときの記事を参考にしようと思います。
以前の記事では、さくらの VPS に具備されているコンソール機能を使用して設定しましたが、今回は ssh ログインしてユーザー作成していきます。
コンソールが使えるようにする設定
今回はコンソールを使いませんが、コンソール機能自体は使えるようにしておきたいと思います。
さくらの VPS 管理画面にログインしたら、[サーバー] をクリックして、コンソール機能を有効にしたいサーバをクリックします。
そして対象のサーバーの画面に遷移したら [コンソール設定] を選んで、“コンソールを設定する” をクリックします。
この時、このサーバーは 停止中 でないと設定できないようです。
以下のようになるので、“コンソールの設定” をクリックします。
VNC コンソールキー配列と VNC コンソールビデオデバイスはよくわからないので、最初から表示されていたものにしました。
“設定後に自動的にサーバーを起動します。” にチェックをつけて、“コンソールの設定” をクリックしました。
設定はすぐに終わりサーバーは稼働中になりました。
まずはサーバーに ssh でログインする
まずは ssh でサーバー (Ubuntu 24.04) にログインします。このとき管理ユーザー (ubuntu) を使います。
ssh でサーバーにログインするためにはサーバーのホスト名 (FQDN) か IP アドレスが必要です。これを確認するために、さくらの VPS 管理画面 (コントロールパネル) にログインします。
ホスト名と IP アドレスはサーバー一覧のところに標示されています。
今回は IP アドレスを指定して ssh ログインします。(IP アドレスはぼかして記載します)
$ ssh ubuntu@133.242.xxx.yyy The authenticity of host '133.242.xxx.yyy (133.242.xxx.yyy)' can't be established. ED25519 key fingerprint is SHA256:WamfK2G18Z3vDTx/hkVNC/birQrMvuRfPI3NZXkJoqQ. This host key is known by the following other names/addresses: ~/.ssh/known_hosts:18: ik1-aaa-bbbbb.vs.sakura.ne.jp Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes Warning: Permanently added '133.242.xxx.yyy' (ED25519) to the list of known hosts. ubuntu@133.242.xxx.yyy's password: Welcome to Ubuntu 24.04 LTS (GNU/Linux 6.8.0-31-generic x86_64) * Documentation: https://help.ubuntu.com * Management: https://landscape.canonical.com * Support: https://ubuntu.com/pro System information as of 2024年 6月 17日 月曜日 00:05:47 JST System load: 0.0 Usage of /: 2.9% of 196.77GB Memory usage: 8% Swap usage: 0% Processes: 122 Users logged in: 0 IPv4 address for ens3: 133.242.xxx.yyy IPv6 address for ens3: 2401:2500:103:1b03:133:242:xxx:yyy * Strictly confined Kubernetes makes edge and IoT secure. Learn how MicroK8s just raised the bar for easy, resilient and secure K8s cluster deployment. https://ubuntu.com/engage/secure-kubernetes-at-the-edge Expanded Security Maintenance for Applications is not enabled. 10 updates can be applied immediately. 10 of these updates are standard security updates. To see these additional updates run: apt list --upgradable Enable ESM Apps to receive additional future security updates. See https://ubuntu.com/esm or run: sudo pro status SAKURA internet [Virtual Private Server SERVICE] Last login: Sun Jun 16 15:11:43 2024 from 103.5.jjj.kkk To run a command as administrator (user "root"), use "sudo". See "man sudo_root" for details. $
管理ユーザー (ubuntu) でログインができました。ここからユーザーを作っていきます。
ユーザーを作成する
作業はすべて管理ユーザーである ubuntu で行います。
useradd コマンドでユーザーを作って、passwd コマンドで作ったユーザーにパスワードを設定して、作ったユーザー用のホームディレクトリーを作るという流れになります。
まずは useradd と passwd を実行しました。以下の例では nobi というユーザーを作っています。
$ sudo useradd nobi [sudo] ubuntu のパスワード: $ sudo passwd nobi 新しいパスワード: 新しいパスワードを再入力してください: passwd: パスワードは正しく更新されました $
作った nobi というユーザーにホームディレクトリ /home/nobi を作ります。
$ sudo mkdir /home/nobi $ sudo chown nobi:nobi /home/nobi $ ls -ld !$ ls -ld /home/nobi drwxr-xr-x 2 nobi nobi 4096 6月 17 00:14 /home/nobi $
ディレクトリを作った後 chown コマンドで、作ったディレクトリのオーナーを nobi にしています。
su コマンドで nobi ユーザーに切り替えてみます。
$ su - nobi パスワード: $ pwd /home/nobi $ whoami nobi $
su コマンドで nobi ユーザーに切り替えた後、用意したホームディレクトリ /home/nobi にいることを確認しています。whoami コマンドで nobi に切り替わっていることも確認しています。
ついでに sudo コマンド実行権限もつけておく
これは必須ではありませんが、僕は作った作業ユーザーで sudo コマンドを実行する必要があるので権限をつけておきます。この権限をつける作業は管理ユーザー ubuntu で実施します。
$ sudo usermod -aG sudo nobi [sudo] ubuntu のパスワード: $ exit
一度サーバーからログアウトして再度 ssh でログインします。
sudo が実行できるかどうかを apt-get update コマンドで確認します。
$ sudo apt-get update
[sudo] nobi のパスワード:
ヒット:1 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble InRelease
ヒット:2 http://security.ubuntu.com/ubuntu noble-security InRelease
取得:3 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble-updates InRelease [126 kB]
ヒット:4 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble-backports InRelease
取得:5 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble/main Translation-ja [295 kB]
取得:6 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble/universe Translation-ja [1,564 kB]
取得:7 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble/multiverse Translation-ja [7,116 B]
取得:8 http://archive.ubuntu.com/ubuntu noble-updates/main amd64 Packages [169 kB]
2,162 kB を 3秒 で取得しました (631 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
$
sudo コマンドが実行できたので sudo を実行する権限がついていることが確認できました。
ここまででユーザー作成が完了。これ以降は新たに作ったユーザーを使って作業していくのがベースになります。