Folding@home を初めて数日でわかってきたこと。
前書き
この記事では、Folding@home をスタートしてから数日経ってわかってきたことを書いています。Folding@home の始め方については「誰でもパソコンで新型コロナに協力できる!Folding@home の始め方」に紹介していますので、そちらを参考にしてください。
ノートパソコンだとあったかくなりすぎるかも
僕はノートパソコン = MacBook で Folding@home をはじめましたが、Medium 設定でもパソコンのパームレスト (掌が乗っかるところ) がずっと生あったかいです。寒い場所では手が暖かくなって良いと思えるかもしれませんが、何かノートパソコンで作業しているときには Folding@home を止めたいと思う人もいるレベルだと感じます。
そういう意味で、Folding@home で処理をさせるのはパソコンを触っていない時とか、寝ている時が良いかもです。
すぐに稼働できないタイミングがある
インストールが終わって Folding@home のプログラム (FAHClient という名前のアプリです。目に見えないところで稼働しています) を動かし始めたら、自分のパソコンがどれくらいのペースで貢献していくのか等、見たくなるでしょう。
しかし、わかってきたことがありまして、FAHClient を動かしてもすぐにボランティアパソコンとしてプロジェクトの演算を開始できないことがあります。
たとえば FAHControl が以下の表示になっている時。↓
Status タブの Progress のところが 0.00% と表示されたまま、一向に処理が始まる気配がない時。Status のところに Download と表示されているので何かをダウンロードしている状態なのか?と思わせられます。
FAHControl の Log タブを選択すると、
- Failed to get assignment from なんとかかんとか
- Could not get an assignment
の 2 行が繰り返し記録されています。表示される時刻は日本時間より 9 時間遅れ、つまりイギリス時間 (GMT) です。直近のログが出力されていないなら Refresh ボタンをクリックしてみてください。新しいログが出てくるかもしれません。
この 2 行が意味することは、僕のパソコンに割り当てられるタスク待ちの状態です。(たぶん。誰にも確認とってないし公式ドキュメントでの記載も見ていないので「たぶん」にしておきます) だからしばらく放っておくしかありません。数分待てばすむのか、30 分、1 時間、数時間掛かるのかはその時その時で違うようです。
なぜこのようなことになるかというと、Folding@home に参加するパソコンが急激に増えているため、タスクを割り当てる処理が追いつかずなかなか順番が回ってこない状況のようです。嬉しい悲鳴というやつですね。これは Folding@home の運営元でシステム増強等をすすめているところだと思います。
Folding@home をはじめて数日経過しましたが、これ、結構な頻度で発生しているみたいです。なぜこのように判断しているかというと、僕は今 3 台のパソコン (2 台は Mac、1 台は Linux) で Folding@home をやっていて、あるときはこっちのパソコンでタスクが割り当てられず、またあるときはあっちのパソコンでタスクが割り当てられず、が発生しているからです。
この状態になった時、僕はそのうちタスクが割り当てられるだろうと考えてパソコンを立ち上げっぱなしで放置しています。
【2020/04/10 追記】タスクが割り当てられないことについてさらにわかってきたこと
以下の画像は、Online とか Ready と表示されていて僕のパソコンが準備万端!だけどタスクが割り当てられていない時のスクショです。
赤枠で囲んだところを見てほしい。Next Attempt と書かれています。これは、僕のパソコンにインストールした Folding@home のソフトがタスクを取得しようとするタイミングのことです。
41 mins 54 secs と表示されていますので、41 分と 54 秒後に「僕の仕事はありますかー??」と聞きに行くわけです。
次に青枠で囲んだところを見てほしい。Work Server と Collection Server と表示されています。これは、タスクをゲットするために聞きに行く相手のことだと思います。このサーバーに対して仕事ありませんか?と聞きに行くわけですね。
しかし、41 分も待つって長すぎない?っと感じましたか?
それはごもっともです。早くしてほしいと僕も感じます。システム的な動作としては、最初は短めの間隔で聞きに行きます。
ここでは 1 つのタスクが完了して次のタスクを実施する時のことを考えてみましょう。
- 次のタスクはないかと聞きに行った。でもタスクはないと言われた。
- 次は 10 秒後に聞きに行った。それでもタスクはないと言われた。
- 次は 30 秒後に聞きに行った。それでもタスクはないと言われた。
- 次は 3 分後に聞きに行った。それでもタスクはないと言われた。
- 次は 15 分後に聞きに行った。それでもタスクはないと言われた。
という具合に、どんどんとインターバル間隔が長くなっていきます。これが一般的な動作です。
だから場合によっては数時間タスクがない!なんてことも起こりえるんだと思います。
もっとスムーズに次のタスクがあてがわれるように、Folding@home 側のシステム増強が進んでほしいところです。
【2020/04/28 追記】タスクが割り当てられないことがほとんどなくなってきた。
ここ数日で気がついたのですが、4 月 10 日に追記した「タスクが割り当てられない」ことがなくなってきたように感じます。
今日 4 月 28 日現在では、Linux パソコンと MacBook の 2 台を 24 時間ぶっ通しで Holding@home のアプリを ON にしてボランティアパソコンとして稼働させています。
時々様子をチェックするのですが、タスク (WU = ワークユニットと呼ばれる) が割り当てられず待ちぼうけになっていることがなくなりました。
「僕がチェックするときに待ちぼうけになっていないだけ」の可能性はありますが、感覚的にはそれはない感じです。
それを証明する材料として、Folding@home のディレクターである Greg Bowman がツイッターで以下のようにつぶやいています。
このつぶやきによると Folding@home のサーバー増強は継続して実施しているとのことで、その成果が形になって現れてきているんじゃないかと思います。
シスコ (世界的にでっかい IT 企業) とかも Folding@home のサーバー用マシンを提供しているようで、ボランティアパソコンの増加に負けずシステム側の増強もいい感じになってきているようです。